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今週の映画


1

映画!

●FANTASTIC PLANET(ルネ・ラルー監督/1973/フランス・チェコ)

ステファン・ウルのSFが原作。ロラン・トポールのシュールなデッサンが原画。新しい世界が広がる。

●CARAVAN (エリック・ヴァリ監督/ジャック・ペラン脚本協力・製作 1999/フランス・ネパール・イギリス・スイス)

こんな映画を作った人は本望でしょう。ヒマラヤの湖面が強烈に美しい。

●VENGO (トニー・ガトリフ監督 2000/スペイン・フランス)

ロマ(ジプシー)のミュージシャンの熱唱は圧巻!フラメンコとスーフィーの踊りも瞬きを忘れるほど

●ミツバチのささやき(ビクトル・エリセ監督 1973/スペイン)

うっとりする映画、というものを初めて知った想い出の作品

●IL POSTINO (マイケル・ラドフォード監督 /イタリア)

主人公マリオ役のマッシモの純粋な人柄がにじみ出ている。この映画を取り終えてすぐ本当にマッシモは死んでしまう。

●BAGDAD CAFE(パシー・アドロン監督 1987/ドイツ・アメリカ)

画面の色が毒々しくてすてきだ。名曲コーリング・ユーも美しい。

●ムトウ踊るマハラジャ(K.S.ラヴィクマール監督 1995/インド)

インド人も大好き、いつのまにかムトゥの虜になる。

●ブエノスアイレス(ウォン・カーウァイ監督 /香港)

選曲もすばらし。

●ナヴィの恋(中江裕司監督/1999)

主演の平良とみさんは、「ウンタマギルー」の土を食べる女役のときからファン。登川誠仁さんのうたもぐっとくる。

●スワロウテイル(岩井俊二監督/1996)

新作の「リリィ・シュシュのすべて」も6/28に発売された。また買ってしまった。この監督の映画と音楽の絡みは通り一遍ではない。

●ウンタマギルー(VIDEOほしい、音楽も美しい)

●ドグラ・マグラ(VIDEO持ってない、だんだん記憶が薄れてきた)

夢野久作氏の原作は越えられないが、映画は映画でまた独特の味わい

●北京バイオリン

無償の愛

●エーゲ海の天使

イタリア軍がエーゲ海の小島に駐留する。些細な喧嘩の末に無線機を壊し本国から忘れ去られて5年間も暮らし、全く違う人生を生きることになる。おかしくてほろ苦い物語。現在逃亡中のすべての人に捧げる。

●マラケシュエクスプレス

上の「エーゲ海の天使」と同じ監督によるロードムービー。だまされて旅をするうちに青春時代に生き返る。


2

シュールな世界

FANTASTIC PLANET を見た。ずっと見たかった映画だ、扇町ミュージアムスクエアショップでDVDを見つけた。すごくシュールだ。

はあ、そうだ、私はこういうものが好きだったんだ。ずっと忘れていた。エドガー・エンデの画集によって空中を漂い、シュールレアリスム本でさらに上空を浮遊する。

旅先でも初めはシュールな作品を探していた・・だがいつの間にかアジアの土俗にはまった。

しかしこの映画を見て思い出した。やっぱりこれらのものも捨てきれない。かつての密かな喜びを味わおう。


3

WATARIDORI

99年のふらんす映画「キャラバン」(上の1番参照)はいい〜(↑∇↑)。同じくジャック・ペラン氏監督の「WATARIDORI」という映画、これもすごい。2003年4月〜6月、大阪ならテアトル梅田で上映している。

渡り鳥を撮ってる映画なのだが、ず〜っと鳥の群れと一緒に飛んで撮影している。それが半端でない至近距離なのだ。CGは皆無ですべて実写、驚きの映像である。スタッフが卵の頃から世話をして雛に話しかけて刷り込みに成功し、超軽量航空機(翼のついた自転車のようないかにも危険そうな乗り物)で鳥の群れと一緒に空を飛びながら(かなりの高度)、多くの科学者の協力のもと、撮影期間3年をかけて多くのスタッフの分担で世界各地の難所といわれる海や山で撮ったんだって。(製作期間なら紅花林も負けてないけど・・)「鳥と一緒に飛んでいる」その高度には絶句である。命がけの撮影なのに飛んでいる最中は鳥になった気がして夢中で飛んで、撮影後にいかに危ない行為か気が付いたらしい^^;

ただ鳥が飛んでいるだけ、とも言えるが、それが実に見事なのだ。鳥の羽ばたきや息づかいも間近に感じられて、「飛ぶ」って大変なんやな〜、と再認識した。ヒッチコックの「鳥」を見て鳥が怖い人も、きっと鳥が好きになると思う。


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