こんなことにみんな興味があるのかどうかわからない、でもくじけずに書いてみるぞ
紅花林の中で私はもっともロック度が低いかも。みんなの奥深い音楽性を一言でかたづけるのはとてもいけないこと、でも強引で一方的な私の印象ではロック度が高いのは中西君、ジャズ度が高いのはたんさん、ポップ度が高いのは相原君、レトロ度が高いのはミックさん(もちもの)、のような気もする。
とにかく、私が休日に聴く音楽を振り返ってみた。
私はやっぱりバナキュラー(土着的で土俗的、日本語でいうとちょっとこわい)な感じの音楽が好き。Tower Recordでまずはワールドミュージック・コーナーへ
Sanbasundaの Sunda Bali(2000年)これはいいぞ!
Sabah Habas Mustapha & The Jugala All Starsの so la li(2000年)
Blue Planetの Masala(2001年)
Bruno Coulaisの Caravan(1999年) 映画音楽、この映画がまたよかった
Varttinaの Vihma(1998年)
BULAN DAGOAN/GENTRA PASUNDANの GAMELAN DEGUNG
その他ガムラン音楽たくさん
ショコラータの ショコラータBOX (1987年)
MATIA BAZARの TANGO と BERLIN~PARI-ROMA
COCTEAU TWINSの TOREASURE そのほか全部
KATE BUSH のHOUNDS OF LOVE
DEAD CAN DANCEの(忘れた)
は絶品だ
歌が聴かせるのは
イブライム・フェレール、ノボリカワ セイジン、エリス・レジーナ、ニナ・ハーゲン、missing personsのデイル・ボジオ、マティア・バザールの前のボーカル、ANTONELLA RUGGIERO
おお、これでは去年の「今週の話題」と変わらない。それでは次に、
山田和さんの「インドミニアチュール幻想」
かねてからのインドに関する疑問が解けて目からうろこが落ちる、この人の「インドの大道商人」もおもしろい、こちらは文庫本にもなってた
この間テレビを見ていたら、ケニアのムジマという泉の湖に生息するカバの生態をやっていた。カバは目をつむって水の中で眠り、ときどき鼻を出して息をするそうだ。カバの生態はまだよく知られていない。カバは未知の生物なのだ。もしかしたら人間のからだも毛が薄く、つるつるしているけど、人間も昔水の中に住んでいた生物を祖先とするのかも、という学者もいる。テレビに映されるカバが透明な水中で動いて生きるようすを見たら、とても不思議な感覚が思い出された。
この本、1937年に出版されたらしい。そして最近再販された。金窪勝郎訳。
植民地になる前のバリ人の世界観や生活、そして感性までもがうかがえてとてもおもしろい。
西洋の人から見た東洋が描かれているけど、それをまた日本人から観察すると、おもしろい。西洋の人にとって謎めいて不可解な東洋、そしてそれにその不思議さになんとな〜く虜になっていきつつ、やはり確固たるアイデンティティーに自らやっぱり気づいてる西洋のアーチストから見た神の島。神秘てき〜。その微妙なずれがしんぴてき〜。
でもやっぱりこの色とりどりの島のストーリーに私も虜になりました。なんでこんなに島のこと詳しく知ってるねん、と思ったら、バリに長年住み着いてた有名な画家ウォルター・シュピースにいろいろ教えてもらったらしい。ううん、それにしてもすごい。
●FANTASTIC PLANET(ルネ・ラルー監督/1973/フランス・チェコ)
完璧な映画。ステファン・ウルのSFが原作。ロラン・トポールのシュールなデッサンが原画。新しい世界が広がる。
●CARAVAN (エリック・ヴァリ監督 1999/フランス・ネパール・イギリス・スイス)
こんな映画を作った人は本望でしょう。ヒマラヤの湖面が強烈に美しい。
●VENGO (トニー・ガトリフ監督 2000/スペイン・フランス)
ロマ(ジプシー)のミュージシャンの熱唱は圧巻!フラメンコとスーフィーの踊りも瞬きを忘れるほど
●ミツバチのささやき(ビクトル・エリセ監督 1973/スペイン)
うっとりする映画、というものを初めて知った想い出の作品
●IL POSTINO (マイケル・ラドフォード監督 /イタリア)
主人公マリオ役のマッシモの純粋な人柄がにじみ出ている。この映画を取り終えてすぐ本当にマッシモは死んでしまう。
●BAGDAD CAFE(パシー・アドロン監督 1987/ドイツ・アメリカ)
画面の色が毒々しくてすてきだ。名曲コーリング・ユーも美しい。
●ムトウ踊るマハラジャ(K.S.ラヴィクマール監督 1995/インド)
インド人も大好き、いつのまにかムトゥの虜になる。
●ブエノスアイレス(ウォン・カーウァイ監督 /香港)
選曲もすばらし。
●ナヴィの恋(中江裕司監督/1999)
主演の平良とみさんは、「ウンタマギルー」の土を食べる女役のときからファン。登川誠仁さんのうたもぐっとくる。
●スワロウテイル(岩井俊二監督/1996)
新作の「リリィ・シュシュのすべて」も6/28に発売された。また買ってしまった。この監督の映画と音楽の絡みは通り一遍ではない。
●ウンタマギルー(VIDEOほしい、音楽も美しい)
●ドグラ・マグラ(VIDEO持ってない、だんだん記憶が薄れてきた)
夢野久作氏の原作は越えられないが、映画は映画でまた独特の味わい
FANTASTIC PLANET を見た。ずっと見たかった映画だった、偶然DVDを見つけた。すごくシュールだ。完璧に好きだ。
はあ、そうだ、私はこういうものがすごく好きだったんだ。ずっと忘れていた。1995年くらいまでは特に好きだった。エドガー・エンデの画集なんかを見ながら、浸っていた。もちろんシュールレアリスムな文学も大好きで、何度も読んでは空想の世界に遊んでいた。
前から旅が好きだったけど、いろんな意味でシュール作品をさがしながら旅をしていた。でもきっとインドやらインドネシアにはまりだしてから、だったと思う。急に、シュールな世界よりも、それよりもっと土俗的なものに強烈にまいってしまうようになったのだ。
でもこの映画を見て思い出した。私はやっぱりこういうのんも忘れられない。昔の密かな喜びを思い出して、もう一度、反復していくだけでもものすごく楽しそうだ。
●THINK OF ONE の [NAFT2]
ベルギーのバンド。この中の1曲目と4 曲目がとても好きだ。地球の裏側のお祭りのイメージである。