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CD”満月前夜”の歌詞


1 アルジュナ

アルジュナとカルナが戦う日に
赤い矢を放ち、海に落ちて空を裂く

カルナが高く旅立つ日に
青く深く海にしみる空を見た

ティルタ・アムリタを飲み干すとき
風が流れ時の環が回り始め

クリシュナ・ムルティ現る日に
青く深く海に落ちる空を見た


2 パライソ

ももの花と共にあなたは来た
遠い海、青い空、大地を渡る

きょうは君に会えない大きな君
赤く燃え世界中とりこになった

突然月が語る
世界はあなたの愛満たされる

風になったらいいと
君のところまで届くかな

さよならも言わずにあなたはゆく
光の箱をひとつぼくに残して

夢の中にあなたの姿を見た
光の箱の意味をすべて明かして

パライソ パライソ きみにあえたら


3 黄色い空

小さいときまわりが
黄色い世界に見えた
ぼくだけが透明で
特別だと思ってた

胸の上に手をあてて眠ると
こわい夢を見るらしい

ぼくのからだが黄色く染まる
頭の中も黄色く染まる

黄色いよ
青くないよ
黄色いよ
青いはずよ
黄色いよ
青くないよ
黄色いよ
ふしぎね

黄昏どきカエルが
やさしい声で歌った
闇を畏れるぼくを
黄色い国へと誘う

夜になると夢を見る
ひとりで怖い国に旅に出る


4 土と涙

君が死んで土にしみ込む
ぼくは大地に倒れて泣いた

君は土でぼくは涙

君はどこかで見ているかしら
泣いているのはわかるのかしら
悲しい声が聞こえるかしら
今ではすべて遅いのかしら


5 ふたこぶらくだ

おかしいわとても 
このきもちはなあに
らくだのこぶがふたつあるように
ぼくの心もふたつある

らくだのこぶにつかまりながら
愛を語りあうのもよろし

まぶしいわとても
千の星を散りばめて
ずっと避けていたの
青く深くこわくて 
きみの瞳に落ちてゆく

らくだのこぶにつかまりながら
いとしい人を愛でるもよろし

なぜかしら不思議
このきもちは何
らくだのこぶがとても
つかみにくいように
ぼくの心も逃げてゆく

らくだのこぶにつかまりながら
空にとけて消ゆるもよろし


6 沈黙は金

君と動物園に行く
悲しそうキリン
首かしげて歩く

君はささやく
かわいそうねって
そうさだから
どうすればいいの

君とコンサートに行く
一筋のライト
天国への階段

君は叫ぶ
ぼくの耳元
すごいわね
興奮するわ

きらり光る
キリンの涙
とまらない
ちょっと悲しい

君と喫茶店に行く
ココアをはさんで
見つめ合うふたり

君は笑って
瞳の奥で
マニュキュアまでが
バカにする

泉のようにキリンの涙
あふれ出すキリンの涙
干し草にキリンの涙
秘密だよちょっと悲しい


7 広場の少年

何が見えるララ
赤い瞳うるんでる
何を見つめてる
美しい緑の星光るの

まぶたを閉じて
心をひとつに
ミラクルミラクル

ぼくを呼んでるきみは誰
さよなら陽の落ちぬ間に
星降る夜にひとひらの
春風きみにあげよう

流れ星がララ消えてゆくよ
空の果て
2度と会えないね
美しく瞬く君さよなら

耳をすまして
心をひとつに
ミラクルミラクル


8 孵化

セピア色の波 
からだを浸して 
少しずつ溶ける 
月のない夜に
まぶたを閉じて 
オルガンが響く 
歓びに震え 
涙があふれる
虫の息で
そのかたちを失い 
みるみるうちに
黄緑色になる
夜にさなぎが
祈りを捧げる 
真摯な姿に打たれ
銀のかけらをあげよう 
扉をあけて


9 ピアノの音楽

森の奥には妖精がいて
樹木の中で静かに眠る
ときどき甘い香りがしたら
森へ飛び出しふわふわ浮かぶ

ある日木こりが山に登って
妖精の住む木を切り倒し
ピアノを作る職人に売り
わずかなお金受け取った

ピアノ弾きならす
ピアノ弾きならす
青い指先は幻

世にも不思議な音楽
世にも不思議な芸術
世にも不思議なできごと
みんな妖精の仕業

妖精の住むピアノに向かい
バイエルを弾く少女がひとり
少女の奏でる悲しい歌は
人間たちの涙を誘う


10 肌色のクレヨン

胸が苦しい不思議だ
輝いて何も見えない
ぼくは夢中で筆をとる
画用紙はとても白いね

なぜここに来ると
いつも濁ってしまう

瞼の裏が熱いよ
君の顔がにじんでしまう
指が勝手に動くよ
君の前に崩れてしまう

ぼくの指が踊る
このクレヨンと共に

きたない肌色のクレヨン
いつも濁ってしまう
きたない肌色のクレヨン
きれいな色が出ない

涙の色に曇った画用紙は
風にとばして
君の姿を透かして
広がった夜空が見える


11 大陸は近い

赤き光で空が染まるころ
不思議とぼくは落ち着きをなくし
古い記憶の奥に閉じこめた
おまえの姿がぼくを苦しめ

花のごとくにシーアンドール
みめ麗しきシーアンドール

大きな瞳に心乱され
おまえを一度は泣かせてみたい
次には笑顔を一目見たくて
ぼくは裸足で踊り続けてた

女は花の中にうずもれて
男は蝶のように祈りつづける
静かにただ涙を流しては
いつか風となるを待つばかり

海のごとくその目をうるませて
猫のごとくわたしをにらみつけ
山のごとくわたしをつつみこみ
空のごとくわたしを突き放す


12 迷い月
MISSING MOON

(歌詞、省略)


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